12代中里太郎右衛門 造 朝鮮唐津茶入 銘 養老 共箱 即中斎箱 オーソドックスな姿ながら、黒鉄釉の上に海鼠釉を掛けた朝鮮唐津特有の釉薬の流れが美しい景色を作っております。作は、12代中里太郎右衛門。 明治28年、佐賀県に生まれ、昭和2年に12代太郎右衛門を襲名。以後、古唐津の窯址調査や、古窯址や陶片資料をもとに研究に励み、初期の割竹式登窯を復元築窯し、唐津焼技法の保存に努める。昭和44年、勲四等瑞宝章を受章、昭和51年に、唐津焼の重要無形文化財( 人間国宝)の保持者に認定。昭和60年没。