HOME > GALLERY > ITEM > 掛物

森村宜永 筆 花使図 共箱

花使という年中行事を題材に描かれた掛物です。 花使とは、7月7日の朝、近衛家から内裏へ花扇という物を奉ります。 御使は代々“匂”という中居女で、匂当内侍の御許まで御文を持参します。 内裏では、七月七日の夜に小御所の前の池に浮かべ、牽牛・織女の二星を祭り、染色・裁縫・詩歌・音楽などの技芸が巧になるように祈る儀式を行います。
 

森村宜永
明治38年6月生まれ。名は冝永、通称は行雄。別号に稲門がある。森村冝稲の子。東京美術学校卒業後、東京都文京区根津に住み、松岡映丘に師事して歴史・人物画を修めたが、山水を得意とした。第10回帝展に初入選し、15回展まで連続入選、新文展にも2回入選している。戦後は東京と名古屋の間を往来し、東京の「稲香会」と名古屋の「稲光画塾」を主宰して門下生を育てた。日展に10回入選、日本美術協会総裁賞を受賞した。また、日本画院を創設した。文化庁の依頼で現状模写など古典美術品の保存伝承にも活躍した。昭和63年5月、83歳で死去した。

 
 
 クリックすると拡大します。